家族と自分

なぜ保育・育児問題に興味を持ったか

大学生ぐらいのときから国家間の数字の比較をすることが好きだった。朝まで生テレビを見たり、社会科学系の本を読むのが好きだった。日本はバブル時にはアメリカに迫るほどの経済大国であったにも関わらず、成功体験を捨てられずに、産業構造変化の波に乗り遅れた。古い慣習の中で落ちていく生産性を長時間勤務でカバーしようとした。女性の社会進出は他国に比べ遅れ、ジェンダーギャップ係数は世界最低水準に位置したままだ。社会問題を語ることが好きな学生だった僕は、マクロ的な観点で数字としての女性の社会問題を認識していた。

就職してからも、「社会をいかによくしていくか」という問いは常に自分の中にあった。新卒で入った会社はスウェーデン人が多かった。女性をサポートする社会インフラが整っている国から来た彼らとは、社会問題についてよく議論をした。休日には生涯教育を受講したり、セミナーに参加したりしながら、本業とは異なる視野を得ることに必死だった。

大学生の頃からMBA留学を考えていた僕は様々なビジネススクールの説明会に行った。多くのスクールが「うちのスクールはランキングが●位で、給与上昇率が●%で、有名企業に●人入っています」という宣伝をしている中で、オックスフォード大学のアドミッションスタッフは「うちはランキングとか給与とか気にしてません。ビジネスは世界を変えるためのツールであり、うちのスクールはその方法を考えるために存在します。」と説明していた。社会起業分野では最も有名で、スクールが打ち出す独自の哲学と歴史に僕は魅了された。あの街で1年間暮らしてみたい、呼吸をしてみたいと起きている間はずっと思うようになっていた。

2017年夏、付き合っていた彼女が妊娠をした。その妊娠をきっかけに保活の本を読み始めた。その本には、どの区が保育園に入りやすくて、どのようにポイントを稼ぎ、どのように我が子を保育園に入れるかの戦略がひたすら書かれていた。インターネットには、離婚するとよい、という記事すらあった。僕はそれらの情報をある程度収集した後に、仲の良い厚労省の友人にメッセージを送った。

「自分の子供を保育園に入れるということは他の子供が入れたはずの席を奪うことだよね。こんな無意味なことに時間と労力を割いている社会は絶対におかしい。僕は社会を変えたい。力を貸してほしい。」

それからは平日はいつも通り会社で働く一方で、夜はずっと保育・育児の問題とその解決策について考え、週末には仲間たちと解決方法を討議するようになった。

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